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PG三昧

30代ポルノグラフィティファンの徒然
大文字の日
今日は、五山の送り火の日。
今、マンションのこの日だけ解放される屋上で、見てきたところである。
暗闇の中にオレンジ色の文字が浮かぶ。大きな”大”の字。
あたしは、生まれて最初に覚えた漢字は、大だもの。毎日大の字に禿げた大文字山が見えてたからね。。
きれいというより、見慣れた生活の一部。
これを見ると日曜日夕方のサザエさんの様に、
”あ~お盆が終る~。夏が終る~”と毎年ちょっと寂しくなるのだな~。

京都は盆地で、山に囲まれる。
そして、この送り火がたかれる山が5つあるが、どの山も低い。
よって、これが見られないようにならないために建物の高さ規制があるといっても過言ではない。
うちのマンションの高さ規制もぎりぎりらしいが、それでも7階建て。屋上に行けば、5つのうち4つ見えてしまう。
子供たちは、順番にとりあえず、4つ見ると満足気に、お約束の行事終了とばかりに家にダッシュ。スタンプのようなもんか!?
マンションの売り文句に、五山の送り火が見えます!!というのが宣伝文句となり、部屋から見える最上階などは、この為に2,300万円上乗せされているといっても過言ではないかも。

由来は、よく知らないけど、先祖が帰るときに暗くないように足元を照らしてあげているのだよ、と親に教えられ、子供の頃は、空を飛び交うおばけを想像し、その理由づけはあんまり好きではなかったが、大人になれば、それもまた風流。
祇園祭や時代祭りと違って、お手軽に市内のどこからでもどっかの山は見られるし、タダだし(笑)、季節を感じられるし、テンションは別に上がりはしないが京都の催しでは一番お手軽で実は好きかもしれない。

毎年すぎてあんまり思い出はないが、一つだけ懺悔することが・・・
学生の頃、鴨川の納涼床でバイトしていて、8月16日も満席。一年以上前からこの日は詰まっている。いつもと違う、ちょっとVIPな雰囲気も感じつつ、猛暑の中、懐石料理を運ぶ。
点灯の8時には大きな杯を持っていって、日本酒を注ぎまわって、お客さんが大の字を映して飲み干す。汗だくのあたしは、杯運びやら、あちこちで、”仲居さーん”とか呼ばれて、着物も崩れてくるし、てんやわんや。
最後のフルーツのめちゃめちゃ大きな盛り皿を、一番の金持ち集団とわかるとこへ(バブル絶頂期でしたからね。きれいなおねいさんをはべらして、ど派手な中年男性のご一行様でした。)ベテランさんと一緒に運んでいた時に、着崩れた着物のすそを踏んで、”がちゃ~ん”。

ひっくり返してしまった・・・・

平謝りで、板前さんにも急いで作りなおしてください!!と持って行くと、

この板前さんが多分40歳ぐらいだったけど、上腕二頭筋のたくましい、浅黒い、なかなかの男前の板さんで、無口で、しゃべったこともなかったのですが、無言で、皿から落ちていない半分の果物たちを美しく並べ替えて、氷の飾りをきれいに包丁で作って、ちょちょちょと加えて、
ちょっとニヤリとしながら、”これ持って行き!どうせみんなそんな食べへんから。内緒な。”
と渡してくれた。あたしは、おろおろするが、ベテランさんは、”あたしは何にも知らんで。はよ行きよし!!”と・・・・。
ま、確かに、食べきれないほどの果物の大山だったんだけどね・・・

そして、落としてしまった半分のスイカ、メロン、いちご等の豪華フルーツは・・・
ぴぴぴと洗われて、きれいな皿に盛られ、炊事場のバイト軍団と私たちお運び仲居軍団で食べられてしまったのでした・・・・。みんなには、よくやった!自分はできひんけどな。と褒められ(?)ましたがね。(笑)
暑さと忙しさで死にそうだったけど、みなさんがお山見て酒盛りする間に、こそこそ食べる上等な果物たちは、実は今まで食べた中でも、一番おいしかったかもしれない(笑)
いや、もう一回落ちたやつ、出さなかっただけでも良しとしとくれ。
ま、後でおかみさんには、ひっくりかえしたことは、お小言頂戴いたしましたけどね。
大文字を見ると思い出すエピソードでした。

今年も墓参り、他の方に任せて行ってないな~。ごめんよ、ご先祖様。
by minamipatho | 2006-08-16 21:20 | マイライフ
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