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PG三昧

30代ポルノグラフィティファンの徒然
M.A様コンサート
先日書いたとおり、昨日、美輪明宏さんのコンサートに行ってきた。
”ライブ”というより、”コンサート”とか”リサイタル”が似合う雰囲気でした。
場所は、シアタードラマシティ。以前の梅田コマ劇場。
初めて行きました。

客層は、10-60代。但し、10代というのは母親に連れてこられた10-12歳の女児2名のみですな。多いのは40-50代のおば様。客の9割は女性。ポルノのライブよりも女性率はかなり高い。
美輪様、女性からの絶大な支持を得ています。

ライブの構成は、2部からなり、1部は、美輪様の生い立ちとそれにまつわる彼女(彼?でもこっから彼女にします。)の作詞した歌。2部はシャンソン特集(特集・・・いちいち反応を心の中でしていた)
衣装も1部は白いブラウスと黒のパンツで、ラメのビルのような模様がすそに。
性別は男でも女でもいける、なんかunisexな感じでした。
舞台のバックの絵はなかなか凝っていました。照明は歌の主題によって変わり、それによって舞台の絵も、色々と消えたり付いたり、なんかスクリーンで調節しているのかな?
この絵のセンスは”はいから”が似合う感じのイメージでした。
2部は、花畑を背負って、ゴージャスな舞台とドレスでした。めちゃめちゃ女性。こちらの方が好き。

彼女は、今のシンガーソングライターのはしりだそうでございます。また、ビジュアル系の元祖でもいらっしゃるらしい。50年前は、歌手が歌詞を書くなどとんでもなかったらしい。それから髪を紫に染めていたらしい。50年前、ってのにのけぞりましたがね。ちなみに多分71歳。
昭和10年生まれらしいからね。長崎で原爆を体験したが生き延びる。しかし、きれいな長崎の町並みは壊れ、自分は音楽するために東京の音楽学校に入学するが、実家が破産して歌を歌って家族を養うetc.の苦労話。
MCは非常に長い。そして、コメントも辛らつ。もちろん、やや皮肉系の冗談もおっしゃるし、笑いはあるが、うちの父と同じ世代、戦争で苦労をした世代。
どうしてもそこの話になるとね、明るいわけがない・・・
従軍慰安婦の話とかも、かなり具体的。
政治の話も、かなり具体名をだして批判なさる。
いや、勉強になるんですよ。考えるべきなんですよ・・・・
でもね、このMCの時、あたしはここにいるチャンネルに自分が合っていない、と感じた。
少なくともライブたコンサートは癒しを求めて、元気を求めて私は行く。
しかし、戦争や政治のメッセージは、今欲しいとは思っていなかった。
そういうのが欲しいときもある。本を呼んだり、映画やニュースでこちらがそういう気分の時はね。きっと年長者として、色々経験したことを忘れるな、風化させるな!という意味で、本当に危機感を持っていらっしゃっての試みとは思うのですが、それにまつわる話も歌も、重い・・・・
彼女の声は、もともと男性でいらっしゃるので、男性の歌声にもなるし、女性にもなるし、どちらでもない、人間の声にもなる。叫び、うめきのような声に心は鷲づかみにされて、苦しくなる。
歌詞は語りかけるようで、ストーリー性も高い。
言いたいこともよくわかる。
だからこそ・・・しんどいと感じた。
ヨイトマケの歌は、マッキーのカバーアルバムで聴いたことあったし、昔から知っていたが、これも美輪さんのは初めてで、一人芝居をしながら歌う様はすごい。
嘆きや悲しみや母性、家族愛を歌いこんでいる。
苦労している人、苦労してきた人は、もう号泣ポイントであろう。
しかし、これとて、すごい深い内容であるが、逆に自分が多分普通の平和な世の中で、ごく普通の家庭で、とくにさしあたってすごい不幸に出会っていないせいか、どっぷりとは共感できないでいた・・・
ま、あたしの浅さ故のことでしょう。

CDやポスターなども売られていて、間に休みに見に行くが、やっぱりちょっとあのポスターは貼れない・・・お花は江原さんや綾戸千絵さんなどから来ていた。

2部シャンソンは、有名な曲、知らない曲をやられますが、お芝居をしながら一つの物語を歌い上げる。こちらの方が、あたしはよかった。うまい。演技がすごい。
あの方、男にも女にもなれるし、すれっからし、というか荒廃した中ー高年女性やるとすごいはまります。女性のエゴを丸出しにできたり、だめな男に騙されても尽くして、号泣とかね・・・
でも、ここで気がついてしまう・・・元気な歌、平和な歌は・・・ない。
苦しみ、悪い男に騙される女、別れて初めて失ったものを知る女など、暗い。あー暗い。
歌も嘆きに溢れている。
結構、根底にあるのはロックと似ている気がするけどね。世の中への批判、憎しみ、嫉妬、苦しみとかね。でも最近明るい、元気ソングばっかりもらっていたから、こういうのに自分はなれておらず、つくづく、チャンネルを間違ってしまっている・・・と思った。

最後の愛の賛歌はよかったです。エディット・ピアフのCDも持っている私、この歌は好き。
でも小さな頃から、母が好きでよく聞いていた某越路ふOきバージョンの和訳をけちょんけちょんでびっくり。毒舌炸裂。う~ん・・・そんなん言わなくてもいいやん。
歌は日本語で演技しながら説明して、フランス語。よーくわかった、情景も意味も。
耳が痛くなるくらいの、オペラ歌手並の声量で、会場がわんわん響きました。
スタンディングオベーションでした。

全体の感想は上記の様に複雑です。
多分、芸術のレベルはすごく高いというか、すごいと思った。
年齢も性別もわからん、”人間”がそこにいると思った。
色々経験したはることの深さが私とは違うからこそ、入っていけない世界があった。
ライブで人の悪口はあんまり聞きたくなかった(ほかにも結構いいなさった)。特にあたしは、そこが全く興味ないとこの話なので、余計にね・・・

一つ、なるほど~と思った話は、愛と恋の違い。
恋は、相手の裏切りが許せないけど、相手に焦がれて焦がれて、振り回される。
愛は、相手がどうなろうと、なんら見返りなど考えず、裏切られようとこちらが愛されなくても相手に対する変わらぬ好意。
そして、恋と愛を行ったり来たりが恋愛、と。
うまいこというね。
そして、本当の愛は一生に一回あるかないか、一生出会えない人もたくさんいるでしょうよ・・・
と。ここで爆笑になる会場に、結構付いていけない自分がいましたわ(汗)

ま、難易度の高い体験入学でした。
決して美輪様を否定する気は全くありませんが、あたしには少々しんどい、マイナスのパワーを頂いてしまった気がする、ま、受け止めきれないライブでございました。
by minamipatho | 2006-10-29 00:20 | マイライフ
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by minamipatho
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